利益を最大化したいなら、まず「経営」を効率化する。
AI、時短、コスパ、タイパ。
今、世の中で言われる「効率化」の多くは、作業や業務を速くする話です。
でも、本当に重要なのは、「経営の効率化」。
経営の効率化とは、限られた人・時間・お金・技術・信用などの経営資源を、最も価値が生まれるところへ集中させること。
そのために必要なのが、
「この会社は何のために存在するのか」という、会社が進む方向を決める軸です。
どこへ向かうのかが決まっていなければ、どこに力を使えばいいのか分からない。
スピードだけ上げれば、迷子になるどころか事故になります。
「何のために」が曖昧だと、「儲かりそう」「流行っている」「競合がやっている」に引っ張られる。
「あれも、これも」と手を広げるほど、人・時間・お金は分散していきます。
「会社は何のために存在するのか」は、何に経営資源を使い、何をやらないのかを決める基準になる。
そして、それが組織に共有されていないことも、非効率を生みます。
社長から幹部、管理職、現場へと伝わるうちに認識がズレ、確認、会議、調整、やり直しが増えていく。
現場の全員が真面目に頑張り、誰もサボっていない。
なのに、会社全体では非効率になっていく。
この「認識のズレ」を埋めるために使われる時間や手間は、すべて見えない経営コストです。
McKinseyの調査でも、戦略と資源配分を結びつけ、経営資源を動かせる企業ほど、成長や収益性が高い傾向が示されています。※1
方向を決めるだけでは足りない。
そこに人・時間・お金を実際に集中させられるかが重要なのです。
採用も同じです。
会社が何を目指しているのか曖昧なまま人を集めれば、入社後の認識合わせやフォロー、離職、再採用というコストが生まれる。
逆に、「何のために」が明確なら、そこに共感する人が集まりやすくなります。
営業や新規事業でも、誰にどんな価値を届けるのか、自社にどんな人材・技術・経験・信用・関係性があるのかが分かれば、経営資源をより有効に使える。
経営の効率化は、無駄を削ることだけではない。
今ある経営資源を、最大限生かすことである。
対処療法を重ねるほど、経営は複雑になります。
だからこそ、根本から解決する。
私は、目の前の施策を足す前に、会社は何のために存在するのか、誰にどんな価値を届けるのか、今ある人・技術・経験・信用をどう生かすのかを整理するところから支援に入ります。
まずは、「この会社は何のために存在するのか」を、経営者自身が言葉にできるか。
そこからです。
そこが整い、判断や行動に一貫性が生まれると、社員、顧客、取引先、求職者など、企業を取り巻く人たちとの関係も変わっていきます。
信頼とは、企業と、企業を取り巻く人たちとの関係の中で積み上がっていくもの。
その信頼もまた、企業が持つ大切な経営資産です。
採用も、組織も、営業も、信頼も。
結局は、会社が何のために存在し、限られた経営資源をどこに使うのかにつながっている。
利益を最大化したいなら、まず経営の効率化を。
<参考>
※1 McKinsey & Company
「Where, how much, and how: Answering the hardest questions of resource allocation」
https://www.mckinsey.com/capabilities/strategy-and-corporate-finance/our-insights/where-how-much-and-how-answering-the-hardest-questions-of-resource-allocation

