コミュニケーションを頑張っても、結果が出ない会社の共通点
もし「メディアに載ること」が目的になっているなら読んでほしいです。
「プレスリリースを出しても、全然取り上げてもらえなくて…。」
ある担当者の方が、少し疲れた顔でそう漏らしました。
SNSも運用し、情報の言語化に努め、毎月のように発信を続けている。イベントも開催している。でも、問い合わせは増えず、採用にもつながらない。経営陣からは「一体、何をやっているんだ?」とプレッシャーをかけられる。
「私、何が間違っているんでしょう。」
その言葉を聞いて、私は少し考えてから答えました。 「間違っているというより、根本が違うのかもしれません。」そしてそれは経営者の問題です!

広報・PR、マーケティング、プロモーション。この3つの違いを言えますか?
この3つを混同していませんか?
多くの経営者がここを曖昧にしていますが、それぞれ役割がまったく違います。
マーケティングは、売れる仕組みをつくること
プロモーションは、認知を広げること(広告やキャンペーンなど)
広報PRは、「企業と全てのステークホルダーと信頼関係を築くこと」なのです 。
PRとは何の略だと思いますか?プロモーション:promotionではありません。
PRはPublic Relations(パブリックリレーションズ)の略で、企業と全てのステークホルダーとの良好な関係を築く経営戦略なのです。
この違いを理解せずに、広報担当者がプロモーションの代替として使われているケースが、驚くほど多いのです。それでは結果が出るはずがありません。

「結果が出ない」会社に共通する3つのパターン
結果が出ない会社には、共通する「穴」があります。
- 目的が「掲載されること」になっている 。メディアに載ることは1つの手段であり目的ではありません 。多くの経営者がメディアに掲載される事を目的にお話しされますが、マーケティング・プロモーション・広報PRの違いを理解していないので手段が目的化しています。
- 発信の「土台」が言語化されていない 自社がどんな想いで存在し、どんな社会をつくりたいのか。経営者の想いが整っていないまま発信しても伝わりません 。ただ発信すれば良いわけではありません。
- 経営戦略とコミュニケーションが分断されている 発信は「経営」そのものです 。会社が向かう方向と、社内外に伝える言葉が一致していなければ、どれだけ発信しても「ちぐはぐな会社」という印象を与えるだけになります。言っている事とやっている事が同じであること。これら日々の小さな信頼の積み重ねが大切になります。

「伝える技術」ではなく「整える技術」
私がこの仕事を通じて痛感しているのは、うまくいっていない会社のほとんどは「伝え方」の問題ではない、ということです。
「整っていない」ことが問題なのです。
自社の想い、向かう方向性、社内の理解、そして言葉。 これらを一つずつ丁寧に言語化し、『会社の教科書』としてまとめ上げる 。この土台が整ったとき、発信は突然、本来の力を持ち始めます。
同じ情報を出しても、共感されやすくなる。採用候補者から「この会社で、自分の人生を武器にしたい」と思ってもらえるようになる 。 それは技術が上がったからではなく、言葉が「本物」になったからです。
経営者が本当に取り組むべきこと
結果が出ないとき、多くの人は「もっと発信を増やさなきゃ」と手段に走ります。でもそれは、底の抜けた桶に水を注ぎ続けるようなものです。
まずは、桶の底を塞ぐこと。つまり、自社の情報を整え、言語化&見える化させることです。 経営者の想いを抽出し、進むべき道を明確にし、社内にその言葉を浸透させ、社外に自社の魅力を伝えていく。
この土台づくりをなくして、問題を解決することはできません。
多くの経営者が、腰が痛いから腰に湿布を貼る対「処療法」的思考でコミュニケーション戦略を実行しようとするから結果がでないのです。
一つだけ、確認して欲しいことがあります。
今、あなたの会社の広報活動は「掲載されること」が目的になっていませんか?
もしその問いに少しでも迷いがあるなら、発信を増やす前に、まずは一度立ち止まってみてくださいね。
矢間あや
株式会社three jobs 代表取締役
https://three-jobs.com/

